平均的な社長像は「東京出身」「日大卒」「59歳5カ月」

» 2010年01月29日 08時00分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 帝国データバンクは1月28日、「全国社長分析※」を発表、社長の平均年齢は前年より1カ月上昇して59歳5カ月となったことが分かった。1981年以降、29年連続で上昇しており、会社の資本金別に見ると、10億円以上の会社社長の平均年齢は63歳1カ月だったが、1000万円未満の会社社長は58歳と5歳以上の差があった。

※帝国データバンクの企業概要ファイル「COSMOS2」(約127万社収録)から抽出した115万7381人の社長(個人経営の代表者を含む)が対象。

 社長交代率(2009年)が2.86%と過去2番目の低水準にとどまっていることが高齢化の原因となっており、帝国データバンクはその背景に「中小零細企業における後継者難(または後継者を置かず、現代表で事業を終わらせようと考えているケース)の増加や平均寿命の上昇に伴う社長在任期間の長期化などが考えられる」と分析している。

社長の平均年齢推移(出典:帝国データバンク)

 出身大学別に見ると、トップは日本大学で2万5975人と断トツ。この項目の調査を始めた1983年以来、27年連続のトップとなった。以下、2位「慶應義塾大学」(1万3636人)、3位「早稲田大学」(1万3023人)、4位「明治大学」(1万1303人)、5位「中央大学」(1万464人)、6位「法政大学」(8287人)が続いた。

出身大学別の社長数ランキング(2009年、上位50大学、出典:帝国データバンク)

 出身地別に見ると、トップは「東京都」で10万343人。以下、2位「北海道」(6万222人)、3位「大阪府」(5万7188人)、4位「愛知県」(5万1837人)、5位「福岡県」(4万682人)が続いた。

 出身地別社長数を現時点での各都道府県の人口と照らし合わせて「人口10万人当たり何人の社長が輩出されているか」を調べたところ、トップは「福井県」で1681人。以下、2位「山梨県」(1489人)、3位「富山県」(1331人)、4位「島根県」(1320人)、5位「新潟県」(1319人)が続いた。逆に最も少ないのは「埼玉県」で428人だった。

出身地別人口10万人あたり社長数ランキング(2009年、都道府県別、出典:帝国データバンク)

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