ホンダ、快適な走りと低燃費を両立したハイブリッドスポーツカー「CR-Z」を発売

» 2010年02月26日 18時47分 公開
[栗田昌宜,Business Media 誠]

 本田技研工業は2月25日、1.5リットルi-VTECガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドスポーツカー「CR-Z」を2月26日に発売すると発表した。エンジンを主動力源とし、必要に応じてモーターがアシストする同社独自のハイブリッドシステム「IMA(Integrated Motor Assist)」を採用することで、俊敏で爽快な走りと、1リットルあたり25.0キロ(10・15モード:CVT車)の燃費性能を両立したという。

スポーツカーとしての俊敏で爽快な走りと低燃費を両立したハイブリッド自動車「CR-Z」

 1.5リットルi-VTECエンジンは、低回転時は2つの吸気バルブの片側を休止する1バルブ休止VTEC機構を採用して、高出力・低燃費・クリーンな排出ガスを実現。さらにIMAと組み合わせることにより、2リットルエンジン並みの加速性能と圧倒的な低速トルクを実現した。

 操縦性では、専用サスペンションや軽量・高剛性で空力性に優れたボディ、高出力電動パワーステアリングなどにより、俊敏なハンドリングと高い安定性を実現。スポーツ走行に適した6速MT車を用意したほか、CVT車にはパドルシフトを標準装備してMT感覚のシフト操作を楽しめるようにした。

 ドライブモードは、エンジンレスポンスを高め、6MT車ではモーターのアシストレスポンスを向上、CVT車ではエンジン回転数が高めになる変速比にして加速感を強調した「SPORTモード」、低速域から力強いトルクを発生させて日常の扱いやすさを追求した「NORMALモード」、エンジンのスロットル開度を控えめすることや、エアコンの省エネ運転やアイドリングストップ時間の延長などによって実用燃費を向上させる「ECONモード」の3種類。

 環境性能では、10・15モード走行燃料消費率で1リットルあたり25.0キロ(CVT車)と22.5キロ(6MT車)の低燃費を実現。全タイプとも国土交通省の「2010年度燃費基準+25%」を達成し、2009年4月から施行されている「環境対応車普及促進税制」と「環境対応車普及促進対策費補助金」に対応している。排出ガスに関しても、全タイプとも国土交通省の「2005年排出ガス基準75%低減レベル」の認定を取得している。

 価格は、6MT車、CVT車ともに226万8000円から。

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