低炭素社会を実現するための環境技術製品として注目を集め、第6回エコプロダクツ大賞エコプロダクツ部門環境大臣賞や第14回新エネ大賞新エネルギー財団会長賞などを受賞した家庭用燃料電池「エネファーム」。3月3日〜5日、東京ビッグサイトで開催された水素・燃料電池関連の技術・製品展示会「FC EXPO 2010〜第6回水素・燃料電池展〜」では、早くも次世代モデルが参考出品されていた。
エネファームは家庭用燃料電池の統一名称で、現在市販されているのは固体高分子形燃料電池(PEFC)という方式のもの。PEFCは作動温度が70〜90度と低く、起動・停止が容易な反面、発電効率は30〜40%とあまり高くなく、触媒に高価な白金が必要といった弱点がある。
これに対し、エネファームの次世代モデルとして参考出品されていた固体酸化物型燃料電池(SOFC)は、発電効率が40〜65%と高く、白金触媒も不要。PEFCに比べると内部構造がシンプルで、排熱が高温で貯湯温度を高くできることから、発電ユニット・貯湯ユニットともにコンパクトにすることが可能だ。現在全国の一般住宅に合計67台が設置され、実用化を目指して実証研究が進められているという。
SOFCは、新日本石油のブースや新エネルギー財団のブースで、合計5機種が展示されていた。
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