決して正体を明かさない謎の社会派ブロガー・ちきりんさんと、プログラマーでありながら日本一のニートを目指しているphaさんの対談7回目。ニートの世界でも組織が大きくなれば「会社での部長や課長のようなリーダーシップが求められる」と、ちきりんさんは指摘する。会社というものを否定しているニートの人たちに、リーダーシップ的な役割を求めるのはやはり難しいのだろうか。
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31歳。大阪府大阪市出身、現在は東京都内に在住。京都大学を24歳で卒業し、25歳で就職。できるだけ働きたくなくて社内ニートになるものの、28歳のときにインターネットとプログラミングに出会った衝撃で会社を辞める。今は毎日ふらふらしながら「日本一のニート」を目指している。
独学で覚えたプログラミングを用いてネットに数々のWebサービスを公開。また、プログラマなどが集まったシェアハウスである「ギークハウスプロジェクト」を運営している。
ちきりん リーダーシップを求められる人というのは会社でもニートの世界でも同じだと思います。人がついてくる信頼をきちんと作って、コンセプトや理念を示し、細かいことに責任をとったりしなければいけない。なので会社での課長や部長とほぼ同じことがニートの世界でも求められてしまう。会社というものを否定しているのに、それをニートの人たちに求めるのは少し難しいかもしれませんね。
pha 5〜6人くらいだったら全体を把握できるでしょう。しかしシェアハウスを10軒かかえ、そこに5人ずつが住んでしまうと管理することができなくなってしまう。50人くらいの規模になってしまうと、自分で直接人間関係を把握できないので、面白さが半減するでしょうね。
ちきりん phaさんには是非、シェアハウスを運営してもらって、起業家になってもらう。そして私が「日本一のニート」を目指すのはどうでしょう? (笑)
pha そうですねえ。ひたすらダラダラしててもいいのなら起業してもいいかなあとも思うんですが。僕が何かをやるときは、まず一番に「いかに今の怠惰さを維持できるか」を考えるので(笑)。“日本一、怠惰な社長”とかでいいならなりたいかも。
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