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» 2010年03月19日 08時00分 公開

ちきりん×phaの「そんじゃーダラダラと」(8):なぜ人はガンバリ続けるのか “努力教”は人を苦しめる論理 (2/4)

[土肥義則,Business Media 誠]

「がんばれば何でもできる」はウソ

ちきりん いまの日本は「失業したらアウト!」といった雰囲気ですよね。「失業してはいけない」といった雰囲気が漂っている。

pha 失業率が0%になんかそもそもならないし、そんな社会は嫌だと思いますね。失業者に対して「がんばれば仕事は見つかる、実際がんばっている人は仕事を手にしている、仕事が見つからないのはがんばりが足らないからだ」という人もいますが、それは結局がんばってる人ががんばれない人を、能力のある人が能力のない人を蹴落としているだけですよね。がんばれない人や適正のない人を無理に労働市場に引き出しても意味がないし、普通にがんばれない人でも別にそれで生きていていいと僕は思います。

(出典:総務省「労働力調査」)

 僕自身、まともな会社で働くことはもう絶対にできない体。そんな僕に対して「若いのに働かないのは社会の損失だ、働け!」とか言う人がときどきいます。しかし会社で働くことが向いていないし、また働きたいとも思っていない。そして働かなくてもなんとかなっているので、会社に就職する意味は全くないと思う。結局、誰も得しないですし。

 僕がいやいや会社に勤めてしんどい思いをしながら仕事をやるくらいだったら、その仕事を僕なんかよりもっと働きたいって思ってる人に譲った方が、僕も働きたい人も雇用する企業も、三者全員がハッピーになれるでしょう。

ちきりん 努力すればできる、がんばればできる――というウソを子どもに教えるのは止めた方がいいですよね。

pha そう思います。

ちきりん がんばればできる……って本当なの? たまたまできた人がそういっているだけじゃないの? と思います。がんばることと結果がでることに、きちんとした関係があるのであれば、実は「がんばらなくていい」ってことになります。なぜなら本当に困ったときだけ、がんばればいいから。必ず結果がでるのであれば、お金に困ったときだけ働けばいいだけのことでしょ。

 でもみんなそうじゃないことが分かっているから、ずっとがんばり続けている。ずうっと一生懸命働いている。これじゃあ大変です。

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