TwitterからUstreamまで、各政党のネット選挙対応状況を総チェック誠 Weekly Access Top10(2010年4月17日〜4月23日)

» 2010年04月28日 13時02分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 先週最も読まれた記事は「食ってみた『1万円ラーメン』 ついに明かされたそのスープの秘密」。2位は「カップ焼きそばに“異変” ついに3強が崩されたワケ」、3位は「ここでは働きたくないなあ……と大学生が思う業界」だった。

各政党のネット選挙対応状況総チェック

 夏の参議院選挙を前に続々と立ち上がる新政党。個人投資家を対象としたロイターの調査ではみんなの党が一番人気だったように、自民党でも民主党でもない第3勢力が求められつつあることが乱立の背景にもなっているようだ。

 組織が整っていない新政党にとって、選挙で重要になるのがWebサービスの存在。従来は選挙期間中のWebサイトの更新などは認められていなかったが、夏の参議院選挙を前に公職選挙法が改正されて、解禁される可能性が高い。Webサービスの展開にそれほど費用は必要ではないだろうから、もし改正されれば特に小政党にとっては朗報だろう。

 そこで、国会議員を持つ政党と、国会議員は持たないが最近立ち上げられた政党(日本創新党、大阪維新の会)について、現在Webサービスをどのくらい活用しているかを表にしてみた。また、Twitter(広報アカウント)はフォロワー数、ミクシィコミュニティはメンバー数を同時に示している。ミクシィコミュニティは政党が直接運営しているものではないが、応援しているコミュニティで最も規模が大きいものを選んでいる。

各政党のネット選挙対応状況(4月27日時点)

公式サイト Twitter YouTube ニコニコ動画 Ustream ミクシィコミュニティ
民主党 × ○(1769人)
自民党 ○(6627人) ○(1892人)
公明党 ○(554人) × × ○(180人)
共産党 × × ○(1291人)
社民党 × × ○(246人)
国民新党 × × ○(285人)
みんなの党 ○(3887人) × ○(644人)
たちあがれ日本 × × × ○(1113人)
新党改革 × × × × ○(13人)
新党日本 × × ○(276人)
新党大地 × × × ×
日本創新党 × × ○(141人)
大阪維新の会 ○(692人) × × × ○(20人)

 こうして見ると、各政党が公式サイトを当然のように持ち(新党改革は改革クラブから名前を変更したため、リニューアル中)、新党日本や新党大地のような議員数1人の政党でもYouTubeなどに動画チャンネルを持っていることが分かる。自民党や民主党ではUstreamも活用しているようだ。

 Twitterに関しては政党で公式に利用していなくても、各議員が利用している例が多い。公式アカウントが存在しない民主党では鳩山由紀夫首相、社民党でも福島瑞穂党首が使っている。大阪維新の会では、YouTubeに動画チャンネルを設けるより先にTwitterを始めているが、そのあたりに目下のWebサービスのトレンドを感じる。

 ミクシィコミュニティでは結党したばかりのたちあがれ日本が、人気を集めているのが気になるところ。しかし、どの政党のコミュニティも、それほど多くのメンバーを集められていないところから、無党派層が大勢を占めている現状が伝わってくる。

 かつて戦争を機に技術が進歩すると言われたこともあったが、米国大統領選挙のオバマ氏の取り組みのように、現代では選挙を機にメディア活用技術が進歩する一面もある。参議院選挙で各政党がどのようなアピールを行うのか、楽しみにしたいところだ。

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