小手先だけのチューニングではない新型ゴルフR岡崎宏司のクルマ DE トリップ(1/2 ページ)

» 2010年05月10日 18時00分 公開
[岡崎宏司,LUXURY TV]
LUXURY TV

著者紹介:岡崎 宏司(オカザキ コウジ)

1940年東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。文化的側面からクルマを斬る自動車評論家。輸入車がレアだった45年以上前に、「旅行に行くから」と言って借りた、父のノーマルのベンツでラリーに出場し、優勝したという、やんちゃな過去も。

※この記事は、LUXURY TVより転載しています。


 フォルクスワーゲンGOLF R(ゴルフR)が日本上陸を果たしました。ゴルフRといえば、先代のR32を思い出す人は少なくないでしょう。

 3.2L V6エンジンをノーズに押し込み、4モーション(独自の4輪駆動方式)と組み合わせたR32は、世界中の人気者になりましたが、日本ももちろん例外ではありませんでした。

 スポーツライクにチューニングされた3.2L V6は、大排気量NAならではの心地よいパワーフィールでゴルフを引っ張り、エンターテインメント性に富んだサウンドは、多くのスポーツファンを魅了しました。

 そんなR32の後を受け継いだのが、今回紹介する最新のゴルフRですが、その中身は大きく変わっています。

ゴルフRのルックスはかなりアグレッシブですが、外観品質の高さも手伝って、嫌味を感じさせられることはありません

 まずはエンジンですが、新しい時代に向けた「ダウンサイジング・コンセプト」に添って、2L 4気筒エンジンに換装されています。とはいえ、「直噴+ターボ」という最新技術によって、最高出力は256psを引き出し、最大トルクは33.7kgmを2400から5200回転の、幅広い回転域で引き出しています。

 このスペック、ゴルフGTIを大きく引き離していますが、エンジンの中身もかなり大幅に変えられています。

 つまり、小手先だけのチューニングではないということです。トランスミッションはもちろん6速DSG(Direct-Shift Gearbox)が、そして、駆動方式は4モーションが組み合わされます。

 ルックス的にもかなりのインパクトがあります。

大きく開いたエアインテークにデイタイムライトを組み込んだフロントは迫力満点ですが、グリル右側の「R」のバッジを小さく控えめにすることで、品位のバランスをとっています
センター出しのデュアルエキゾースト・パイプを始め、リアスタイルもかなりの迫力ですが、やはり、小さな「R」バッジが品位を保たせています
リアにもLEDランプが効果的に使われています。この角度から見たルックス、本当にいいですね!
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