なぜテレビは面白いのか? 放送作家のボクが考えてきたこと35.8歳の時間・都築浩(3/6 ページ)

» 2010年06月04日 08時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

携わった番組が次々にヒット

 24〜25歳のときにかけて『進め! 電波少年』(日本テレビ)、『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』(日本テレビ)、『浅草橋ヤング洋品店』(テレビ東京)といった番組を担当し、いずれもヒットしました。中でも『電波少年』はとても思い出に残っていますね。25歳のときに番組はスタートしたのですが、放送作家の中ではボクが最年少。ただ最年長でも3歳上の小山薫堂さん。当時、ほとんどの番組では年配の放送作家がチーフ的にいて、若手が何人かいました。しかし『電波少年』は20代の放送作家らが番組を作っていて、そうした若い力が番組作りの原動力の1つになったのではないでしょうか。

 番組は3カ月限定という、いわゆる“つなぎ”でスタート。しかしボクたちの間では「どうせ番組はすぐに終わるんだし、好きなことをやろうよ!」といったムードが漂っていました。企業で例えると、元気があるベンチャー企業といった感じ。そして2〜3回放送すると、自分の周囲で番組のことを話題にする人が増えてきて、やがて世の中を巻き込むような盛り上がりを見せていきました。

 20代のときは「一生でこんな忙しいことはないだろうなあ」と思っていました。しかしそれは間違いで、30代はさらに忙しくなっていきましたね。

いつでもボクは辞めれますよ

 30代になって『学校へ行こう!MAX』『ガチンコ』(いずれもTBS)、『ASAYAN』(テレビ東京)といった番組に携わりました。以前のテレビ界では考えられなかったのですが、このころからミュージシャンやジャニーズの方々と一緒に仕事をするようになりました。それまでバラエティ畑の人たちばかりと仕事をしていたので、とても新鮮でしたね。

 幸いなことにヒット番組に恵まれて、つねに現状の仕事に満足していました。しかしある人から「ドラマを書いてみないか?」と声をかけていただきました。相変わらず、バラエティは週15本以上抱えていたのですが、2001年に『世界で一番熱い夏』(TBS)の脚本を執筆。2002年に『恋愛偏差値・第一章 燃えつきるまで』(フジテレビ)、2003年に『ムコ殿2003』(フジテレビ)をそれぞれ書きました。

フジテレビで担当した番組

水10!ココリコミラクルタイプ

ケンカの花道

寺内ヘンドリックス

完全人体 張本

つんくタウン

SMAP×SMAP特別編 木村拓哉の同学年

SMAP×SMAP特別編 プロモゲリラ

SMAP×SMAP特別編 Smap Short Films

SMAP×SMAP特別編 SMAP03→04

SMAP×SMAP特別編 チョナン・カンSP サランヘヨ愛の劇場

SMAP×SMAP特別編 THE TRUE SHOW

SMAP×SMAP特別編 TRUE LAUGH〜ホントにあった笑の話〜

SMAP×SMAP特別編 JAPY TV

花王名人劇場 とんねるずの人生歌の通り生きてみました

FNS25時間テレビスペシャルドラマ THE WAVE

FNS27時間テレビ ウッキー!ハッピー!西遊記

ジャンプ!○○中

まるまるちびまる子ちゃん

チョナン・カン2

など

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