2つ目に大事なことは「段取る力」です。段取りが取れている状態の定義は、「突発事項や、追加の仕事の読みも立てた上で、スケジュールに基づいてすぐに着手できるレベルまで具体的な作業内容を明確に決められている状態」です。
細分化された「課題のつまみ食い」をしてみることをお勧めします。私はこれを「5分トライアル」と呼んでいます。
順番に課題に取り組むのが一般的ですが、「5分トライアル」は、すべての課題を5分間だけ考えてみる、すべての作業について5分間だけチャレンジしてみる、というものです。時間を再見積もりすることになりますし、事前にどれかの作業が他の人の力を借りなくてはならないと分かれば、段取りを変えることができます。
段取りの中で、他の人の力、特に社外の専門家の力を借りなくてはならないような場合は、次のような注意が必要です。
「外のことが先で、自分のことは後」(→1人で進められる課題は後にすることが原則)、「依頼の内容を明確にする」(何を、いつまでに、どのように)、「心の準備をしてもらう」(→予定を入れたら、すぐに概要を伝えましょう。先方は心の準備ができます)。
仕事のできる人は「このプロジェクトは失敗することもある」という前提で、リスクを前提にした段取りを考えます。すべてを疑ってかかる心配性の人の方が、仕事ができる人になります。(今野誠一)
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