全10回でお送りする、匿名ブロガー・ちきりんさんと、フリーライター・赤木智弘さんの対談連載3回目。さまざまな問題を抱える新聞社に対し、2人はどのような考えを持っているのだろうか。ちきりんさんは「新聞が公的な使命を担えることに懐疑的」とする一方で、赤木さんは「存在意義はある」と主張。2人の意見は平行線をたどりながら、最後まで一致しないのだろうか。
1975年8月生まれ、栃木県出身。長きにわたるアルバイト経験を経て、現在はフリーライターとして非正規労働者でも安心して生活できる社会を実現するために提言を続けている。
著書に『若者を見殺しにする国 私を戦争に向かわせるものは何か』(双風舎)、『「当たり前」をひっぱたく』(河出書房新社)がある。ブログ「深夜のシマネコ」、Twitter「@T_akagi」
赤木:マスメディアは高齢者向けになっていますが、高齢者はやがて死んでいきます。そうするとジリ貧になってしまう。成功しているとは言えませんが、新聞社の中には若い人向けの新聞を発行しているところもある。「無理をしているな」とは思いますが……。
ちきりん:年代でいうと、新聞社はターゲットをシフトさせていくでしょうね。ただ私企業である限り、お金を払ってくれる人に記事を書くというのは仕方がない。そうすると失業している人向けの記事は少なくて、30代でもきちんと就職し、新聞を買ってくれる人向けの記事が中心になるのではないですか?
赤木:企業以外の新聞が出てくるかもしれない。働いている人の労働を引っぺがすと、時間的に余裕がでてくるので、ボランティアで新聞を発行するかもしれない。
ちきりん:なるほど。
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