AO入試など、さまざまな方式で入学できるようになっている大学。少子化の影響で大学入試の難易度も下がっているとも言われるが、受験生はどのように大学を選んでいるのだろうか。
ネットエイジアの調査によると、大学受験生と大学生に「大学・短大の情報をどのような方法で収集していますか(いましたか)?」と尋ねたところ、「PCで志望校のPCサイトを見た」(70.5%)と「オープンキャンパスに参加した」(67.8%)がそれぞれ半数を超えた。
第一志望が決まっている大学受験生と大学生に「なぜ第一志望の(現在通っている)大学・短大を選びましたか?」と聞くと、トップは「学びたい学部・学科があるから」で80.6%と断トツ。以下、「志望校を検討する前からすでに大学名を知っていたから」が52.0%、「就きたい職業に必要な資格を取るため」が39.5%、「偏差値や学力が相応だったため」が36.0%で続いた。男女別に見ると、全体的に女性の回答率が高い傾向にあった。
かつては“レジャーランド”とも揶揄(やゆ)された大学だが、現代ではどんな役割を求められているのだろうか。大学受験生と大学生に「大学・短大にどのようなことを望みますか?」と尋ねると、「資格試験対策や公務員試験対策などの特別講座を開いてくれる」(45.5%)、「研究設備や図書館の蔵書などが充実している」(42.4%)、「授業の合い間の時間などを有効に過ごせる施設がある」(41.4%)などさまざまな要望の割合が高かった。就職氷河期を反映してか、「新卒で内定がもらえなかった場合、学費免除で留年させてくれる」という希望を持つ人も33.5%いた。
ちなみに「学生の間、就職活動より学業に専念したいか」と聞くと、「学業に専念したい」が62.2%と、「就職活動に専念したい」の8.0%を大きく上回った。
インターネットによる調査で、対象は15〜24歳の男女で、現在、高校生や浪人生で大学・短期大学へ入学試験を受けて進学することを希望している550人と、現在、大学や短期大学に通っている444人。調査期間は8月28日から9月2日。
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