第41鉄 夏の青春18きっぷ旅・最終回 富士山外周、山北駅のD52とB級グルメを訪ねる杉山淳一の+R Style(1/6 ページ)

» 2010年10月19日 12時07分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]

東海道本線、運転台の後ろで眺望を楽しもう

 8月末に近づいても、酷暑が終わる気配がなかった今年の夏。さらに関東地方は雨が続いた。青春18きっぷの最後の1回分を持て余したまま天気を様子見していたら、結局、有効期限の最終日である9月10日になってしまった。あいにくの曇天だが、もったいないから電車に乗ろう。今回乗るのは東海道線、御殿場線、身延線、中央本線。富士山の周りを巡って都心に戻るルートだ。始発電車で元気よく出かけようと思ったのに、目覚めたら8時。遅くなったけど、途中下車の回数を減らせばなんとか回れそうだ。

map 今回のルート。GoogleMapsで筆者による各ポイントについての説明が読める

 東京駅09時05分発の快速「アクティー」熱海行きに乗った。発車間際に乗ったため空席はなし。こんなときはどうするかというと、先頭車へ行き、運転席の後ろに立つ。列車の進行方向の眺めはいくつになっても楽しい。鉄道ファンではなくても、先頭車に乗ったら前を見るという人は多いはず。特に東海道本線の東京−大船間は面白い。京浜東北線を追い越し、新幹線に抜かれ、多摩川を渡れば京浜急行と競争だ。鶴見付近では貨物線や新横須賀線の線路が合流したり分岐したり。横浜では相模鉄道も見える。観音様が見守る大船までは横須賀線が並行する。大船駅を出ると鎌倉総合車両センターがあって、成田エクスプレスの電車が待機している。その先もずっと貨物線と並ぶ。すれ違う列車の種類も多くて飽きない。

線路がいっぱいあって電車がたくさん走っていると、それだけで幸せな気分。童心に返って窓に張り付く
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