東京デザイナーズウィークが生まれ変わる!(2/5 ページ)

» 2010年10月29日 21時30分 公開
[草野恵子,エキサイトイズム]
エキサイトイズム

 25年目にして初めての試みとして、「地球環境」「生活環境」に対して最も優れたデザインやアートを手掛けたクリエイターを選出する「TOKYO Design & Art ENVIROMENTAL AWARDS」が新たに創設された。このアワードは、環境という時代のミッションに対して、産業の一翼を担うデザインとアートの創造性をより社会に活かすべく、世界中のデザイナー、アーティストによる作品を対象に審査を行い、表彰するというものだ。総勢264名に及ぶ審査員と32の企業や団体による審査により決定したアワード、授賞式は10月29日、30日に行われる。

エキサイトイズム グエナエル・ニコラ氏による「TOKYO Design & Art ENVIROMENTAL AWARDS」のトロフィー

 「TOKYO Design & Art ENVIROMENTAL AWARDS」の授賞式をはじめ、各種イベントを行うのが、特設のドーム型多目的イベント空間「TDWドーム」(下写真)だ。

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 直径約30メートルに及ぶ「TDWドーム」は、360度投影できる全天周映像システムを導入し、「環境」や「デザイン」を表現した独創的な空間演出が行われる予定だ。

 とかく「近くて遠い存在」といわれるアートとデザイン。しかし、近年その境界線が曖昧になりつつあるという背景とともに、これを機に、クリエイティブの横断的イベントを東京から発信できるようにするべく、初めてアートにも取り組む。中でも要注目なのが「ジャラパゴス展」。

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 「ジャラパゴス」とは、「JAPAN+GALAPAGOS」の造語。日本の製造産業が独自の行き過ぎた技術進化を遂げるさまを「ガラパゴス化」としてしばしば形容されるが、実は日本の現代アートにおいては、この「ガラパゴス化」がむしろ好材料として働き、ドメスティックな独自の美意識を昇華させた結果、世界からも注目されるアート、作家を生み出してきた実績がある。この展覧会では、そんな日本を代表する特異な才能を一堂に集める。企画・キュレーションを手がけるのは、三潴末雄氏(ミヅマアートギャラリー)。

エキサイトイズム 会田誠「灰色の山」(2009-2010)キャンバス、アクリル絵具 300×700センチ Photo by MIYAJIMA Kei (c)AIDA Makoto Courtesy Mizuma Art Gallery

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