1986年に男女雇用機会均等法が施行されてから24年。建前上、男女の雇用差別はできなくなっているが、実際の雇用の現場はどのようになっているのだろうか。
レジェンダ・コーポレーションの調査によると、2011年卒業予定の学生で「就職活動で不利に感じたことがある」という割合は、男性(59.5%)より女性(75.0%)の方が15.5ポイント高いことが分かった。
不利に感じた内容を尋ねたところ、男性の上位は「学歴」(34.6%)「地域」(32.0%)「文理」(10.9%)だったが、女性の上位は「性別」(36.6%)「学歴」(36.2%)「地域」(34.4%)。特に「性別」と答えた割合は、男性(2.8%)より女性(36.6%)の方が30ポイント以上も高かった。
「就職活動開始当初に志望していた業界や職種は、現在の志望と異なりますか?」と聞くと、「異なる」と答えた割合はここでも男性(29.1%)より女性(42.3%)の方が13.2ポイント高かった。
志望変更の理由では「なかなか内定をもらえず業界や職種を絞らないようにしたから」「特に大きく志望が変わったわけではなく、内定先は第二志望の業界です。内定をいただいた時、それ以上就職活動を続けようという気力がもうなく、失礼ながら妥協して内定先に入社を決めました」など、志望業界で内定が出なかったからというコメントが目立った。
就職活動の期間は男女で異なっているのだろうか。内定をもらって就職活動を終了した人に「就職活動開始時期と終了時期」を尋ねると、開始時期が「2009年10月以前」の割合は男性(68.9%)より女性(75.6%)の方が6.7ポイント高かったのに対し、終了時期が「2010年6月以降」の割合は男性(28.8%)より女性(42.9%)の方が14.1ポイント高かった。レジェンダ・コーポレーションでは「女性の方が内定を得るまでの期間が長い様子がうかがえる」とコメントしている。
インターネットによる調査で、対象は2011年4月入社を希望する新卒学生997人(男性494人、女性503人)。調査期間は10月16日から22日。
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