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» 2010年12月03日 08時00分 公開

ちきりん×磯崎哲也のマジメにおちゃらける(1):え、水商売を? ちきりんさんの正体に迫る (3/4)

[土肥義則,Business Media 誠]

“おちゃらけネットワーク”で

ALT 『起業のファイナンス』(日本実業出版社)

ちきりん:磯崎さんの著書『起業のファイナンス』(日本実業出版社)を読ませていただきました。

磯崎:共著はあるのですが、実は1人で書いたのは初めてなんですよ。ドキドキしながら出させていただいたのですが、思いのほか売れているようで。

ちきりん:すごいですね。

磯崎:いや、実は出版社も私もファイナンスの本がこんなに売れるとは思ってなくて、最初は少ししか刷らなかったんです。増刷の時も半信半疑でおそるおそるちょびっとずつ……みたいな(笑)。

ちきりん:本の中で、面白いなと感じたのは「年間25億円の利益を出して、上場するときには時価総額500億円という成功のイメージを最初から持って、起業しないとダメだ」と書かれていたことです。

 投資家は資金回収を考えているので、その期間が30年といった長期では意味がない。長くても投資を受けたら10年経過したくらいで25億円の利益を出さなければいけない。これは積み上げというより、目標としてそう思わないといけないということですよね?

磯崎:そうです。

ちきりん:それを読んで私も「なるほど」と思ったのですが、確かに起業のときにどれくらいの成功をメドにするかによって同じ人、同じ事業でもガンバリやスピードがかなり違ってきますよね。

磯崎:だと思います。

ちきりん:5年後に年商1億円くらいでいいと思えば、1〜2人で面白いアイデアをひねり出せば実現できるかもしれない。しかし500億円の会社にする。しかも7年以内で。というような目標を掲げるとそれだけでは無理で、さまざまなことをしなければいけない。もちろんプレッシャーもかかる。最初にこのタイムフレームや規模感をまずもつことが大切と書かれていたのはとても勉強になりました。

磯崎:ちきりんさんにそう言っていただけるとウレシイですね。

ちきりん:この本は大学の授業の教材にも向いていると思いました。

磯崎:実は去年くらいまで3年間、大学院で教えてたんです。なぜかロースクールなんですが(笑)。

ちきりん:なんでロースクールなんですか?

磯崎:ロースクールからお声がけをいただき、そこでベンチャー企業のファイナンスのお話をさせてもらいました。株式や新株予約権の発行、投資契約など『起業のファイナンス』に書いてあるようなお話ですね。

 でもロースクールの生徒さんは目の前の目標として司法試験があるので、関係のないことは少しでもやりたくないといった感じなんですよ。中には目を輝かせてくれる生徒もいたんですが、学生のアンケートで「ロースクールなのに、なぜ会計を勉強しなければいけないのですか?」といったことを書かれるとヘコみました(笑)。

ちきりん:ハハハ。

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