“大人”になる年齢は何歳ですか? 年代によって違い

» 2011年01月12日 12時45分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 124万人が“大人”の仲間入りをした2011年の成人の日。法的には18歳で運転免許を取れたり、20歳でお酒を飲んだり、タバコを吸ったりできるようになるが、実際の感覚としてはいつ“大人”になると考えている人が多いのだろうか。

 セゾン自動車火災保険の調査によると、新成人に「あなたにとって“大人”とは何歳からですか?」と尋ねたところ、平均は22.9歳。大学を卒業して就職するあたりの年齢で“大人”になるととらえている人が多いようだ。

 一方、20〜60代の男女に「自分は“大人”だと自信を持って思えた(思える)のは何歳くらいからですか?」と聞くと、平均は37.8歳と新成人と比べると15歳の差があることが分かった。年代別に見ると、20代では29.2歳、30代では36.1歳、40代と50代では39.5歳、60代では44.6歳と、年代が上になるほど大人と思えた(思える)年齢は高くなっていた。

新成人に「あなたにとって“大人”とは何歳からですか?」、20〜60代の男女に「自分は“大人”だと自信を持って思えた(思える)のは何歳くらいからですか?」(出典:セゾン自動車火災保険)

“大人”であることは得か損か

 「子どものころは自由で良かった」という声もしばしば耳にするが、「大人は得ですか、損ですか」と尋ねると、新成人や20〜30代では「損している(10段階評価で5点以下)」の割合が「得している(10段階評価で6点以上)」の割合を上回っていたが、40〜60代では「得している」が「損している」を上回った。

 「大人は得だ」と思う理由を聞くと、新成人では「自分の好きなものや欲しいものを自由に買える」がトップだったが、60代では「趣味の時間など自分の時間を自由に使える」がトップとなっており、年代によって大人のメリットについてのとらえ方も異なってくるようだ。

 一方、「大人は損だ」と思う理由も聞くと、新成人では「目上の人に気を使い、精神的なストレスが多い」がトップだったが、60代では「法的なものも含めて社会的責任が重い」がトップとなっていた。全体的に年代が上になるにつれて多くの項目の割合は減少しており、セゾン自動車火災保険では「40代以降がさほど“大人損”ストレス」を受けていないことが予測できる」とコメントしている。

 インターネットによる調査で、対象は新成人と20〜60代の男女600人(男性300人、女性300人)。調査期間は2010年12月13日から15日。

「大人は損だ」と思う理由(上)、「大人は得だ」と思う理由(下、出典:セゾン自動車火災保険)

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