職場で、女性の上司や先輩から不快な思いをしたことがある人はどのくらいいるのだろうか。20〜30代の働く男性に聞いたところ、4人に1人(25.5%)が「不快に感じたことがある」と回答していることが、メディアインタラクティブの調査で明らかになった。
「不快に感じたことがある」と答えた人に、具体的にどのようなことをされたのかと聞いたところ「適切でない表現で指示・指導を受けた(人格否定、差別的発言、怒鳴るなど)」(31.0%)と答えた人が最も多く、次いで「『男のくせに』『女の腐ったような』など、男性であることを理由にして不快だと感じることを言われた」(26.6%)、「容姿・年齢・私生活などを話題にされた。『結婚はまだか』『子どもはまだか』などと聞かれた」(26.2%)と続いた。
またパワハラだけにとどまらず、「食事、デート、旅行、酒席などにしつこく誘われた」(7.2%)、「性的関係を強要された、またはその誘いを受けた」(3.8%)、「性的な内容の電話、手紙、メールなどを受けた」(2.0%)といった逆セクハラを受けた男性も少なからずいるようだ。
「セクハラ」や「パワハラ」といえば男性の上司が部下の女性に対して行うもの、と思っている人も多いかもしれない。しかし女性の社会進出が増え、今では多くの女性管理職が活躍している。労働問題に詳しい戸塚美砂弁護士は「男性上司から部下の女性に対するセクハラやパワハラと異なり、女性上司から部下の男性に行われるセクハラやパワハラは“混在型”が多い。また男性から『上司の女性にセクハラ(パワハラ)された』と言いにくい風潮がある。そこで女性から男性に対するセクハラ・パワハラを『リバース・ハラスメント』(リバハラ)と呼んでみてはいかがだろうか」という。
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