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以下、「『週刊文春』も危なかった……『週刊新潮』の大誤報を笑えない理由」(2009年5月27日)の冒頭部分を再掲します。「まとめ読み!誠 PDF」をダウンロードすると、「スクープを連発しても、週刊誌が売れないワケ」を読むことができます。
元木昌彦(司会):『週刊文春』の木俣元編集長は自民党の山崎拓……通称“エロ拓”のスキャンダルをスクープ※ 1した。このほか田中真紀子議員の長女※2の記事で……スキャンダルというほどでもないのに「出版差し止め」となった。もし週刊誌の発売前に出版差し止めとなったらどうすればいいのか? また他の週刊誌にも同じようなことが起きるかもしれない……。(『週刊文春』の出版差し止め問題は)さまざまな方面で “抑止効果”があったように思う。
木俣正剛:出版差し止めの問題についてだが、幸いなことに高裁で引っくり返すことができた。それ以降、少なくとも『週刊文春』に対し、出版差し止めは提起されていない。編集者だけではなく、みなさんと一緒になって戦えばこういうことは起こらない、という例になっていると思う。
もちろん、これからも出版差し止めを提起される可能性はある。しかし、もし提起されても、我々は対抗する手段を考えながらやっていくつもりだ。
出版差し止めをされたのは『週刊文春』だけだ、と記憶されている方も多いのではないだろうか。ただ認められてはいないが、同じ時期に『週刊新潮』も出版差し止めを請求されている。『週刊文春』は田中真紀子さんの長女から、『週刊新潮』は長島一茂さんから、それぞれ請求されている。田中家と長島家……田中角栄と長島茂雄というのは戦後の日本のスーパースター。この2人はスーパースターであると同時に、メディアにとってもありがたい人だった。なぜかというと、(2人は)どんな記事を書かれても抗議をしなかったからだ。
(2人の)周囲が「(記事に対し)おかしいじゃないか」と言っても、2人は「記者さんはそれが商売だからいいじゃないか」という対応だった。メディアはこの2人に「甘えていた」というわけではないが、この2つの家から『週刊文春』と『週刊新潮』が同時に、出版差し止め請求をされたことは、時代のひとつの節目だったと思う。(続きは「まとめ読み!誠 PDF」で)
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