独BMWは2月21日、サブブランド「BMW i」を設定し、2013年に「BMW i3」と「BMW i8」の2モデルを投入すると発表した。BMW iは、「プレミアムモビリティにおける新しい方向性を示すもの」と位置付けられた。
BMW i3は、人口800万人以上の大都市圏「メガシティ」での利用を想定し、これまで「メガシティビークル」と呼んでいたもの。メガシティ向け量産車として、同社では初の100%電気駆動モデルになる。
また、BMW i8はコンセプトスタディモデルの「BMW Vision EfficientDynamics」をベースにしたプラグインハイブリッドカー。高性能マシンのスポーツ性と小型車並みのすぐれた燃費効率を兼ね備えるという。
どちらも「LifeDrive」アーキテクチャと名付けた構造コンセプトを採用し、パワートレインを収めるシャシーはアルミニウム製になる。また、炭素繊維強化樹脂(CFRP)製のパッセンジャーセルを組み合わせ、軽量化を図る。生産拠点となるライプツィヒ工場には約4億ユーロを投資し新しい施設を導入、電気モーターや高電圧リチウムイオンバッテリーなどの部品の共有を目指す。
BMW iでは、BMW ConnectedDriveなどのテレマティクスサービスの拡充だけでなく、「自動車とは独立したプレミアムモビリティサービスの提供」も掲げる。具体的には、「既存の駐車スペースの有効利用、地域情報、異なる交通機関の乗り換えを含めたルート提案機能を備えた高度なナビゲーションシステム、さらにはプレミアムカーシェアリングといった方策」などを挙げる。
取り組みの第1弾として、ベンチャー投資会社「BMW iベンチャーズ」を通じて、ニューヨークのマイシティウェイへの資本参加を発表。同社は、米国内の40以上の都市を対象に公共交通機関や駐車スペースの空き状況、地域密着エンターテイメントに関する情報をモバイル端末向けに提供している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング