リアルタイムに情報共有できるツールとして、東北関東大震災発生以降、より活発に利用されているTwitter。震災対応で新たに登場したアカウントも多くあるが、現在のTwitterの勢力図はどのようになっているのだろうか。
twproのフォロワー増加数ランキング(2010年3月21日付)を見ると、この1週間に最もフォロワーを増やしたのは、「首相官邸(災害情報、@Kantei_Saigai)」で26万1504人増。2位は「東京電力株式会社(@OfficialTEPCO)」で21万6114人増。
これらはいずれも先週開設されたばかりのアカウント(首相官邸は3月13日、東京電力は3月17日)。meyou.jpによると、日本のTwitterアカウントでフォロワー数が20万人を超えているのは、わずか45アカウント。リアルタイムの政府動向、東京電力の計画停電情報に、どれだけのニーズがあったかが想像できるだろう。
このほかにも、5位「NHKニュース(@nhk_news)」、7位「地震速報(@earthquake_jp)」、9位「NHK生活情報部(@nhk_seikatsu)」、10位「総務省消防庁(@FDMA_JAPAN)」など、企業・団体系のアカウントが多くランクインしている。
3位に「東大病院放射線治療チーム(@team_nakagawa)」、4位に東京大学理学系研究科物理専攻長の「早野龍五(@hayano)」さんが入ったのは、福島原発の事故で放射線が関心の的となったからだろう。ここ数日、テレビでも東日本各地の放射線量が紹介されるようになっており、SFで見ていた世界が現実化したかのようである。
誠のトップページ右上にも「放射線漏れを感知する、東日本のモニタリングポスト一覧」という記事をずっと配置している。通常は新しい記事に随時切り替えていくのだが、継続的に読まれているので動かしにくいのである。おそらく、天気予報のように毎日、放射線量を確認している人が多いのだろうと想像している。
6位は被災者に向けたイラストを描き続けているマンガ家の「井上雄彦(@inouetake)」さん。8位は「震災孤児に携帯を無償で貸与する」と発言したことなどが話題となったソフトバンクグループCEOの「孫正義(@masason)」さん。ちなみに孫CEOはここ数日のフォロワー数の急増で、ガチャピン(@GachapinBlog)さんを抜いて、日本のフォロワー数ランキングでトップとなった※。
ほかにも、堀江貴文(@takapon_jp)さん(14位)や津田大介(@tsuda)さん(26位)、伊東乾(@itokenstein)さん(42位)など、震災後にキーパーソンとなった人たちが着実にフォロワーを獲得している。今後、日本が復興の段階に移るにつれて、Twitterの世界もどのように変化していくのか注目していきたい。
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