何度も書いたことだが、それよりも「税と社会保障の一体改革」と「財政再建」の道筋を示すことのほうがよほど急を要する(関連記事)。この課題に、菅政権は手をつけたように見えるが、実は課題は先送りしたままなのである。そして国の累積債務という時限爆弾が爆発したら、それはフクシマよりもよほどひどいことになりかねない。
1998年の金融危機以来、日本の自殺者数はそれまでの倍、3万人に達している。円安、株安、債券安といういわゆる「トリプル安」が日本経済を襲えば、自殺する人がさらに増えるかもしれない。その責任を負うのは、この問題を先送りしたリーダーたちである。
株価がなかなか上がらない(写真と本文は関係ありません)
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