<日経平均>8955.20△1.30
<TOPIX>770.60△3.30
<NYダウ>11613.53△53.58
<NASDAQ>2579.46△3.35
<NY為替>76.66▼0.07
朝方発表されたシカゴ購買部協会景気指数や製造業受注が予想を上回ったことから買い先行となりました。雇用指標は予想を下回ったものの誤差の範囲ということで懸念されることもなく、売られすぎの修正も続いて堅調となりました。ただ、さすがに利益確定売りや戻り売りもみられて上値も重くなりました。欧州金融不安が薄れていることも、買戻しを急がせるものと思います。
株価に底入れ感が出てくると景況感も好転してくるような感じです。雇用指標に対する反応も比較的楽観的な反応であり、「FRB(連邦準備理事会)が何とかしてくれる」ということで、景気回復期待より前に、金融緩和期待で底入れ感も強まっているのだと思います。景気の落ち込みが見られても金融緩和効果での回復を先取りするような展開になれば、底入れ確認で一段高となるのでしょう。
個別には買収戦略の見直しを迫られてAT&Tが大幅下落、同業のスプリント・ネクルテルは大幅高となりました。原油先物価格は軟調となったのですが、エクソン・モービルやシェブロンは買戻しもあって堅調逆に金先物価格は堅調でしたが利益確定売りに押されてニューモント・マイニングやパブリック・ゴールは軟調となりました。景気鈍化懸念が薄れて、アルコアが大幅高、キャタピラーやGE(ゼネラル・エレクトリック)、フォードモーターなど景気敏感銘柄が高くなりましたが、インテルやアップル、IBMなどはパソコンなどの需要拡大鈍化懸念もあり軟調となりました。
昨日の日本市場は米国市場が堅調となったのですが、為替が円高気味ということもあり、方向感のない展開となりました。軟調となる場面も長かったのですが売り急ぐこともなく、外国人も売り越し基調ながらも金額ベースでは買い越しと少し変化も見られ、売りにくいと言うことなのだと思います。最後は月末のお化粧買いも入りプラスで引けましたが、方向感は見られません。
米国市場が引き続き堅調となったことや月初ということで目先筋も手がけ易いことから堅調な展開が期待されます。ただ、為替はあいかわらず円高傾向にあり、売られすぎの修正はあっても積極的には買い上がり難いのではないかと思います。政策面での方向性もまだ見えてこないので、新内閣に対する期待もなく物色対象も絞りきれずに盛り上がりに欠ける展開になりそうです。売られすぎた銘柄の水準訂正は続くものと思います。
8800円〜900円水準での底堅さを確認する動きとなっています。まだ上値の節目である9200円〜300円水準を目指すという段階でもなく、下値固めという段階なのかもしれませんが、売られすぎということもあり、売り難く、本日はとりあえず9000円水準を抜けてくるのかどうか、8800円〜900円水準での底入れ感が出てくるのかどうかを試すことになりそうです。9000円を上回る場面で売られるのか、それとも修正高を期待して売りも手控えられるのか注目されます。
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