FXの市場規模は拡大も、レバレッジ規制で取引高は減少

» 2011年10月18日 12時45分 公開
[Business Media 誠]

 矢野経済研究所は10月18日、「FX(外国為替証拠金取引)の動向調査結果※」を発表。2011年3月期の市場規模(預かり証拠金残高)は前年同期比9.9%増の7509億円となったことが分かった。リーマンショック後の急激な円高で一時的に縮小したものの、その後は拡大を続け、過去最高だった2008年3月期の水準を超えた。

※商品先物会社、FX専業会社、証券会社、ネット銀行など90社が調査対象。
市場規模(預かり証拠金残高)推移(出典:矢野経済研究所)

 2010年3月期の口座数は、前年同期比11.7%増の307万2242口座。2010年8月に導入されたレバレッジ規制(50倍以下)や企業合併などの影響で口座数が減少した企業もあったが、業界全体としては口座数は増加傾向にある。

 しかし、2011年3月期の年間取引高はレバレッジ規制の影響で、前年同期比8.7%減の1842兆4465億円と減少した。2011年8月からはレバレッジがさらに25倍までに規制されているため、同研究所では2012年3月期の年間取引高は同18.6%減の1500兆となると予測している。

年間取引高推移(出典:矢野経済研究所)

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