運動する人は、なぜ頭の回転がいいのかできる人の脳が冴える30の習慣(4/4 ページ)

» 2011年10月27日 08時00分 公開
[米山公啓,Business Media 誠]
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 運動をするときに、慣れないものであれば、どう体を動かせばいいのか分かりませんが、何度も練習をすることで、自然に体が動くようになります。

 この自然に体が動くということは、脳の中に最適な神経回路ができあがり、筋肉をすばやく動かせるようになったということです。

 練習を繰り返すことで、脳の中のネットワークをより最適なものにしていくことが可能なのです。

 また、実験で動けないようにしたマウスと、クルクル車を回す運動ができるおりに入れたマウスを比較すると、運動ができるようにしたマウスの方が記憶力がアップするのです。つまり運動をすることで、記憶に関係する海馬の神経細胞が増えることが分かっているのです。

 何か覚えようと思ったら、まずちょっと運動をしてくれば、覚えやすくなるはずです。記憶力をアップするには運動をした方がいいのです。

 脳を刺激して活性化していく上でも、また記憶力をよくするためにも、運動は非常に重要なのです。

米山公啓(よねやま・きみひろ)氏のプロフィール

1952年山梨県生まれ。聖マリアンナ医科大学医学部卒業。同大学の助教授として研究と教育を続けた後、1998年2月執筆活動に専念するため退職。現在は、米山医院などで医師業を続けつつ作家活動を行っている。『もの忘れを防ぐ28の方法』(集英社文庫)『もの忘れを90%防ぐ法』(三笠書房)などをはじめ、10万部を超えるベストセラーを多数出版。


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