2011年の仕事観を表す漢字は? 震災を反映した結果に

» 2011年11月29日 13時39分 公開
[Business Media 誠]

 東日本大震災や円高、欧米の債務危機など、さまざまなことがあった2011年。ビジネスパーソンにとってはどんな1年だったのだろうか。

 25〜39歳のビジネスパーソンに「2011年の仕事観を表す漢字1字」を聞いたところ、トップは「耐」で、2010年の4位から大きく順位を上げた。選んだ理由を見ると、「震災復興のためならと、普段なら耐えられない状況を乗り越えてきたため」という2011年の出来事が反映された回答と、「忍耐強く、仕事をすることが重要だと感じているから」という仕事に対する姿勢を表す回答の2種類に大きく分かれた。

 2位は2010年にトップだった「楽」。選んだ理由では「仕事を楽しもうとしているから」が約5割、「今の仕事が楽しいから」が約3割、「仕事が楽(らく)だから」が約2割。3位は、「今年は震災・円高・タイ洪水などが続き、“耐え忍ぶ1年”と覚悟して臨んだため」「仕事には忍耐力が必要不可欠だと思うから」ということから「忍」だった。

 また、2010年はランクインしていなかった「学」「変」「考」がトップ10入り。それぞれの投票理由では、「学」は「震災によって、リスクマネジメントや節電の重要性など、色々と学んだことも多かったため」、「変」は「震災の影響で、仕事に対する気持ちが大きく変化したため」、「考」は「震災以降、仕事に対する取り組み姿勢をいろいろと考えさせられる1年だったため」といった声があった。

2011年の仕事観を表す漢字は? (出典:DODA)

東日本と西日本で傾向に違い

 地域別のトップをみると、北海道、東北、東海では「耐」、関西、九州・沖縄では「苦」、関東では「楽」、中国・四国では「忍」だった。東日本の「耐」は「震災の影響に耐え忍んだ」という投票理由が多く、西日本の「苦」は「経済情勢が厳しく苦労した」という投票理由が目立った。

 インターネットによる調査で、対象は25〜39歳のホワイトカラー系職種の男女1000人。調査日は10月22日と23日。

2011年の仕事観を表す漢字は? (地域別、出典:DODA)

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