提携内容は大きく分けて2つある。(1)新サービス・ビジネスの共同開発(後述)と、(2)mixiの既存サービスにおける連携強化だ。
既にmixiの機能の中では「mixiボイス」「mixiページ」がTwitterと連携している(Twitterにつなげるかどうかはユーザーが選択可能)。今後連携するサービスとして名前が挙がっていたのは、mixi日記とTwitterの連携機能(日記を書き終えた後、Twitterやmixiボイスでそれを知らせる)、Twitterからの友達申請機能の2つだ。
Twitterとmixiは使い分けたい、フォロワーとマイミクはつなげたくない、と考えるユーザーから反発を受けるのではないか、という質問に対し「反発はない。強制的な連携はしない」と笠原氏は強く否定した。
「(既存mixiユーザーの)反発はまったくないと考えている。完全にオプトイン(事前承認制)なもので、連携するかどうかはユーザーが選べる、というのは守っていく。強制的に連携するものではない。mixiとTwitterは目指す方向性が違うものだ。使いかたはユーザーの自由だし、それぞれが提供する価値も違う。異なる価値を組み合わせていくことで、ユーザーにとって価値あるものになるはず」(笠原氏)
提携して開発する新サービスとして発表されたのは2つある。11月30日にスタートした「mixi Xmas 2011」と、1月に提供予定の「Pelo」だ。
mixi Xmasは、アプリ内でクリスマスの靴下をかざったり、友人間でベルを鳴らしたりするソーシャルキャンペーン。キャンペーンとしては3年目だが、今年はTwitterの「プロモトレンド」(参照記事)と連動する。
プロモトレンドは、10月から提供しているTwitterの広告商品3種のうちの一つだ。サイト右側の「トレンド」エリアの最上位にハッシュタグやキーワードを表示できる機能で、出稿枠は日本語版Twitter全体で1日あたり1広告のみということもあり、非常に目立つ。1日あたりの平均インプレッションは1200万で、価格は1日420万円という枠である。
これまでのmixi Xmasはmixi内で完結していたが、アプリ内でメッセージを書き込む際に、Twitterにも投稿できるようにする。Twitter上では、自動的にハッシュタグが付いた状態でツイートが流れ、日によってはプロモトレンドとして表示されることもある。Twitterユーザーに広くキャンペーンの存在を知らせることができるのがポイントだ。
「Pelo」は位置情報を利用したコミュニケーションサービス。ユーザーがチェックインした情報を、mixiのマイミク、Twitterのフォロワーと共有できる。どちらの友達と共有するかは都度選択が可能だ。「『どこかに出かけたときに、mixiでチェックインして、Twitterでチェックインして……と同じことをしなくてはいけないのは面倒。一度にできないか』という声があった。Peloでは、プライベートな情報はmixiの友人にだけ、告知したいことなどオープンな情報は、Twitterでも広く告げる、といったことが可能になる」(ミクシィ メディアビジネス本部ビジネス推進2部部長 新田剛史氏)。Peloは1月にサービスを開始し、最初はiPhoneアプリで、後でAndroidアプリも提供する予定だ。
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