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» 2012年01月27日 08時01分 公開

「○○ちゃんが持っているから、僕も」という大人たち……恥ずかしいよちきりん×中田宏、政治家を殺したのは誰か(7)(3/5 ページ)

[土肥義則,Business Media 誠]

教室にクーラーを設置すべきか

ちきりん:自分の属するコミュニティのルールを自分たちで決めていく、という体験は若いときからさせたほうがいいと思っています。例えば幼稚園でも遊具は限られた数しかありません。それをみんなでどうやって譲り合って使うか、先生がルールを決めるのではなくて、子供たちで話し合って決めるほうがいいですね。

 殴り合いをするのは論外ですが、話し合って決める場合、口の立つ子供が有利になるかもしれません。でもそれはそれですべての子供の学びにつながる。こうした体験は幼稚園でも行うことができると思います。もちろん小学校、中学校でも自分達のコミュニティは、自分達で運営するという感覚にもっと慣れ親しんだほうがいいでしょうね。

中田:僕が横浜市長の時代、小学校に「クーラーをつけるか、つけないか」という議論がありました。そのとき、僕は反対しました。しかし今の市長になって、方針が変わり、学校にクーラーを設置することが決まりました。

 もちろん学校にクーラーをつけるほうが、児童や生徒は快適に決まっている。しかしなぜクーラーが学校に必要なのか。そうした質問をすると、設置推進派は「いや、勉強の能率が下がるから」と反論してくる。では、何のために夏休みがあるのか。それほど勉強を重視するなら、夏休みはもっと短くして勉強するということでいいのか。

 クーラーをつければその間は快適なことくらい誰だって分かっていますが、クーラーを稼働する場合の社会的なコストについて考えていないように感じました。こうした問題は子供、そして地域の住民が大いに議論すべきこと。例えば、クーラー1台10万円とします。10万円のクーラーを小学校1学年5クラス全部につける。50万円×6学年で、ひとつの学校で300万円かかる。横浜市には350校の小学校があるので、合計10億5000万円かけ、そこに電気代をかけ、修繕費と新調費用も見込む。

 7月中旬と9月上旬のわずかな暑い時期のために、10億円以上のお金をかけるべきなのだろうか。教室にクーラーを設置するよりも、グランドでのびのび遊べるように芝生を植えていくほうがいいかもしれない。または夏の暑い時期にプールをもっと使えるようにして、子供たちを遊べるようにしたほうがいいかもしれない。こうしたことを比較して、議論すべきだと思う。

ちきりん:そのとおりですね。

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