筆者はコンビニ店舗開発の専門家ではないので、軽はずみなことは言えない。しかし100店以上のオープンを見てきたので、勘のようなモノはもっている。「この店は売れそうだ」とか「これってヤバくない?」とかだ。
「勘」と言ったが、第六感と言うわけでもない。周囲の環境などを見ると、経験則で判断できるといった感じだ。しかし最初にも書いた通り、店舗開発の業務に携わったことがないので、根拠があるわけではない。
そんな筆者の経験で、“絶対に手を出してはいけない物件”の法則をもっているのでご紹介しておこう。ちなみに都心での経験は全くないので、本稿では地方都市での話とさせていただく。
駅前はヤメておけ
駅前は人が集まるので「コンビニに向いているのでは」と思われる方もいらっしゃるだろう。しかし、問題があるのだ。まず、客単価が安い。安いということは客数が多くなければ、利益が見込めないということだ。都心ではこの客数が膨大なため、駅前でも商売が成り立つが、地方都市では駅前が廃れてきている場所もある。クルマ社会の地方都市において、駅前で駐車場のない都心型店舗は「最悪」と言わざるを得ない。
学校の近くはヤメておけ
単価の安い立地としては、学校の近くも挙げられる。学生はやはり資金力に乏しいので、どうしても客単価が安くなりがち。ある程度の住宅が隣接していない限り避けておいたほうがいいだろう。
もう1つの理由として、犯罪行為をある程度予見する必要がある。俗に言う「万引き」だ。残念ながら、この話は避けては通れない。全部の学校に当てはまらないと思いたいが、私の経験を言わせていただくと、学校の近くにある店舗では「商品ロス率」が高い。
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