1974年生まれ、学習院大学文学部卒業。在学中から、テレビ情報番組の制作に携わり、『フライデー』の取材記者として3年間活動。その後、朝日新聞、漫画誌編集長、実話紙編集長などを経て、現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌でルポを発表するかたわらで、報道対策アドバイザーとしても活動している。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。近著に『死体の経済学』(小学館101新書)、『スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)がある。
石原慎太郎・東京都知事が尖閣諸島を東京都が買うと言いだした。
わざわざワシントンで発表したことからも政府に対する挑発であり、この問題をどうにか動かしたいという真意もよく分かる。しかし、ひとつの心配として「オレが買う」「いや、オレが」なんて小競り合いをしている間に、日本の「生命線」が危険にさらされているという点だ。
それは「かつお節工場」である。
ご存じの方も多いと思うが、尖閣諸島はかつて多くの人々が生活し、住居のほか、かつお節工場などがあった。
今から4年前、石垣島へ行って仲間均石垣市議に取材をしたことがある。海上保安庁の制止を振り切って、尖閣諸島にちょいちょい上陸している御仁で、今年のお正月にも上陸を果たしてニュースになった。
その仲間市議から1枚の写真をいただいて、がくぜんとしたことがある。
かつて「かつお節工場」だった高く積み上げられた石垣が破壊されてしまっているのだ。
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