イマドキのモテる人とモテない人――どこが違うの?仕事をしたら“男女の関係”が見えてきた(前編)(5/7 ページ)

» 2012年05月02日 08時02分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

恋愛の定義

四元:少し前置きが長くなりましたが、これを恋愛に置き換えてみたいと思います。さきほど申し上げたドラッカーの定義を、マーケティング的に恋愛の定義としてつくってみました。

 「モテるための行為を不要とし、自然にモテているようにすること」

土肥:ということは「モテている人は、自然に付き合いたくさせている」ということでしょうか?

四元:その通りです。また恋愛版の価値とコストの天秤も考えることができますよね。多くの人は「付き合う相手の価値」と「相手の気を引くためのコスト」を天秤にかけています。「コスト」を上回る「価値」を感じることができれば、「その相手と付き合いたいという意欲」が生じる。つまり、自然と付き合いたくなるんですよ。

 消費の天秤であれば、買ってもいいけど、買わなくてもいいという状態であれば、その場では買わずに先延ばしにするケースが多いという話をしました。恋愛の天秤も同じで、恋愛のコストと価値が釣り合っているとき、「付きあってもいいけど、別にいま付き合わなくてもいいかなあ。もっといい人が現れるかもしれない。とりあえず付き合うにしても、キープ程度でいいだろう」といった感じになるかもしれない。

 きちんとした恋愛に結びつくためには、コストを上回る価値を生み出さなければいけません。そうすれば相手は「○○さんとおつき合いしたい」という自然な気持ちが生まれるでしょう。

 消費の天秤で「コストを下げるために値下げをすることはあまりよくありません」と言いました。マーケティングでは代表的なコストとして「金・時・気」がよく挙げられます。これを恋愛のコストにあてはめると、お金は「タダでしてくれる」、時間は「スグにしてくれる」、気持ちは「アッサリとしてくれる」となる。つまり「都合のよい相手」は一見モテるということ。でもこれでは「自然とモテている」理想状態とは大きく違う。

 コストを下げれば、モテるかもしれない。でもそれは自然にモテている状態ではないですよね。なので「都合のよい相手」ではなくて、「恋愛価値の高い相手」になることが大切なのではないでしょうか。

土肥:でも、恋愛価値の高い男性って、どんな人なんでしょう? 年収? 社会的地位?

恋愛価値の高い男性って、どんな人? (写真と本文は関係ありません)

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