Webの販促手法やクリエイティブはネットにあげた時点で、基本的に大公開である。真似られることが前提である。その世界で20年近くに渡り実績を上げている、覚田社長の言葉は重い。真似することではなく、真似られることを発信し、変わり続けていくこと。そうしないと「真似が上手なことが戦略」になってしまう。それは「戦いを略す」という本質からは外れていく。「どっちが上手く真似たか」という不毛の競争は、どこかで行き詰まりがやってくるというセオリーの呪縛から逃れられない。
チラシも同じに見える。テレビショッピングも変わり映えしない。Webで飛んだ先のLPも全部一緒。
通販業界のみんなが目指す「マネル(真似る)の塔」は、砂上の楼閣である。あまりにもろい。分かりやすく言うと、真似できる販促手法なんてものは、そこそこできる営業マンだったら保持している能力を分解しているようなもので、決して一生モノのテクニックではない。一流の営業マンは、とっくの昔にそこから逃げているはずである。
一流の営業マンなら、目の前の女性の年齢や困っていることから家庭環境や恋の状況を察して、次々にフォルダから数々の営業パンフをその人の見たいものだけを順番に並べて行くだろう。そういう一流の営業マンに匹敵するようなLPの世界が、もうそこまで来ている。(中村修治)
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