なぜ中国人はコーヒーを飲むようになったのかローソンの海外物語(中国編)(2/4 ページ)

» 2012年07月11日 08時01分 公開
[ローソン海外事業研究部,Business Media 誠]
中国ではペットボトルのお茶でも、無糖と低糖の2種類が売られている

 ところでコーヒーの価格はどのくらいなのでしょうか。上海の地元コーヒー店では、平均一杯20元(249円)ほど。これに対して海外コーヒーチェーンは30元(374円)ほど。中国人にとっては、かなり高めの価格設定です。コンビニのお茶は13元(162円)で販売していますが、それでもお客さまから「高い」と言われていて、なかなか売れません。それなのに、なぜコーヒーチェーン店では行列ができるほどコーヒーを飲むのでしょうか。

 この疑問を、現地の中国人に聞いたところ、このような答えが返ってきました。

 「それはカッコイイから」――。

 コーヒーチェーン店のロゴが印刷されたカップを持ちながら街を歩く――。これが中国では“イケテル”そうなのです。

 しかしこれは日本でも同じ。海外のコーヒーチェーン店が日本に上陸したときも同じような光景が見られました。

 ちなみに、中国で一番人気のコーヒーメニューは「ラテ」。ただ、砂糖がたくさん入っているので、味はものすごく甘い。また「ブラック」は飲まないそうです。「カフェインが強い」「黒いモノなんて飲めない」といった理由からなのでしょうか。

 甘いのはコーヒーだけではありません。ペットボトルのお茶でも、無糖と低糖の2種類が売られていて、低糖は甘い味付けになっています。ただ、家庭で淹れるお茶には砂糖を入れないそうなので、外ではジュース感覚で飲んでいるのかもしれませんね。

 コーヒーショップの他にも、カップにお湯を注ぐだけで飲める、スティックタイプのコーヒーも浸透していて、会社や家庭でよく飲まれています。中国人の多くはお茶を持ち歩いているのですが、コーヒーも同じなのですね。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.