会話にされやすいニュース、会話にされにくいニュース――その違いは?ソーシャルインフルエンス(2/5 ページ)

» 2012年07月19日 08時00分 公開
[Business Media 誠]

 日曜日の夜は、1週間の中で最もツイート数が多い時間帯だ。そして、多くのユーザーが自宅にいるため、平日よりもテレビの影響が出やすい。それを差し引いても、同日同時刻のTwitterタイムラインがWebニュースとテレビ番組に関連するツイートで埋まるのである。

 また、下の図は2011年12月9日に日本テレビ「金曜ロードショー」で放送されたジブリの人気映画「天空の城ラピュタ」の名台詞(?)「バルス」に合わせて日本全国のTwitterユーザーが発信した関連ツイート数のグラフだ。

 いわゆるこの「バルス祭り」は、TPS(Tweet Per Second:1秒間における瞬間最大ツイート数)の世界記録を塗り替えてしまった。ピーク時の秒間ツイート数は2万5800。この数値は、それまで1位だった米国スーパーボール放送中につくられた1万2000TPSの倍近い数値である。このように、テレビを見ながらハッシュタグを付けたツイートをし、パブリックビューイングのようにみんなで見ている感を楽しむ新しい視聴スタイルは全世界で広がっている。

 AKB48の前田敦子の卒業やバルス祭りのように、ソーシャルメディアにおける会話の多くは、マスメディアによる「刺激」よって発生する「反応」なのだ。ここにソーシャルメディアと戦略PRの相性の良さがある。

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