松井:言語を使うものでも、とりあえず英語に翻訳すればいい。英語にすればWebページのデザインが簡単にできるので、グローバル市場に展開することができます。
佐々木:特にデジタルの仕事に関しては、どんどん進んでいますよね。
松井:しかもデジタルの仕事というのは増える一方で、減っていません。例えば、歯の治療現場ではこのように使われています。虫歯の治療などで義歯や差し歯をつくる場合、まず削られた歯の断面を3次元スキャナで読み込みます。そしてその3次元データを3次元切削加工機に流し込み、完璧にフィットする詰め物や差し歯を作りだすことができる。つまり、機械に任せているんですね。そうすれば差し歯が簡単にできるんですよ。
こうした技術は、日本の歯科でも普及しつつあります。新しい技術が普及するのはいいのですが、そうなればこれまで差し歯などをつくっていた歯科技工士がいらなくなってしまう。
佐々木:サービス業でも「今後どうしていけばいいのか?」といった話はありますよね。日本の地方に目を向けると、小さなお店はどんどん潰れていっている。その一方で、成功しているのはネットをうまく活用しているところが多いんですね。Facebookなどを使って、都市に住んでいる消費者にモノを送るようなシステムをうまく活用している。
地方で小さなお店を営んでいても、ネットを使えばきちんとメシが食える。そうなれば仕組みを作る側にならなくても、大規模にしなくてもいいのかもしれません。
松井:希望的な話になって来ましたね。最初はもう希望がないかと思いましたけど(笑)。
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