住まいに関するニュースを配信している「SUUMOジャーナル」で、ここ最近、最も読まれた記事のひとつが『これから増える?「2.5世帯」ってどんな暮らしなのか?』。またリクルートが運営する住宅展示場「SUUMO展示場」(武蔵小杉)への来場者でも二世帯を希望する人がこの1年で約1.2倍に増えています。先日、同会場にて初の二世帯セミナーを実施しましたが、熱心な二世帯検討者が多数いらっしゃいました。
なぜ、今、同居が注目されているのでしょうか? これには、複数の背景が重なり合ってます。
1つめは「家計の合理化」。サラリーマンの収入は1997年の467万円をピークに年々下がっており、2010年では412万円と約12%減少しています。一方、物件価格はそこまで下がっていないため、年収に占める住宅ローンの比率が上昇し、家計のゆとりが減少しています。
もう1つの理由は「共働きの増加」が挙げられます。下の表をご覧ください。これは共働きの子世帯・その親世帯に聞いた「二世帯同居」を選んだ理由です。
子世帯側の1位は「家事・子育てを手伝ってもらえるから」。これは予想通りでしたが、親世帯の1位が「家事・子育てを手伝えるから」であることには驚きました。理由を探るべく二世帯住宅に住んでいる夫側の親(つまり姑さん)に話を聞いてみると、こんな声が。「嫁が働くことで一家の家計にゆとりが出ますよね。家を建てるお金も子どもたちが多めに負担してくれました。私たちはその分、孫の面倒を見たり、炊事を手伝うことで貢献したいですね。いがみ合い? とんでもない、お互いが助け合ういい関係ですよ」(お母さん)。
またお父さん(舅)は「自分の息子が小さい頃、私は週1日の休みしかなく、子どもと一緒に遊んでやれなかった。せめて孫には十分な時間と愛情を注いでやりたい想いがありますね」という声が聞かれました。
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