自社の企画力やマーケティング力だけに頼らず、有名人や才能を持つ人の技術、アイデアを組み合わせて、革新的なビジネスモデルを生み出すことを「オープンイノベーション」と呼びます。
なぜオープンイノベーションの動きが活性化しているのでしょうか。一企業において、差別化要素を生み出す人材を社員として採用することは、非常に難しい。これは給与だけの問題ではなく、才能を持った人材が活躍するだけのフィールドを用意することができるのか? という問題があるからです。有名人であれば、デジタルメディア開発以外にも活躍できるフィールドがあり、才能が高ければ高いほど、有名であればあるほど、社員として雇用することが難しくなってくるので、オープンイノベーションの姿勢が重要になってくるのです。
コラボレーションする“タレント”を社員として囲い込むのではなく、自社外での活動を応援できれば、その商品のメディア露出は増えてソーシャルマーケティングの効果もアップし、より多くのファンを獲得することができるでしょう。また人件費やプロダクト原価をコントロールしながら多くの才能と出会うことで、さまざまな可能性を模索することができます。
ネット関連の仕事を任されると、多くの人はついつい自社アセットに頼りがちになります。ですが、このオープンイノベーションの考え方を取り入れることで、思いもつかなかったような企画やヒット商品を生み出せることができるかもしれません。
ビジネスパーソンにとって、情報は大きな“武器”のひとつだ。しかし「新聞、雑誌、テレビ、ネットなどで情報を仕入れているのに、いまひとつ世の中の動きがよく分からない」という人もいるだろう。
もちろんメディアが悪いのではなく、ましてやそのビジネスパーソンの感度がにぶいわけでもない。現在の状況を分析し、次にどういったモノがやって来るのか――といった情報に触れていないのかもしれない。
「これからのことがよく分かるコラム」では、“今と次”にスポットを当てた。今、何が起きているのを知り、次に何が来るのかを推測する。そうした情報を自分の肥やしにして、仕事力をアップさせようではないか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング