約7割の企業が「人材不足を感じている」――第二新卒の採用は?

» 2012年11月13日 17時20分 公開
[Business Media 誠]

 リーマンショックや東日本大震災で悪化した企業の業績も徐々に回復傾向にあるが、人材不足を感じている企業はどのくらいあるのだろうか。中途採用を行ったことがある企業に、人材の過不足感を聞いたところ「不足している」と答えたのは69.4%で、「余剰感を感じている」の6.2%を大きく上回っていることが、マイナビの調査で分かった。

 また従業員規模が「100〜299人」「300人以上」の場合、「不足している」の割合は約75%で、従業員規模が小さい(99人以下)企業の約65%と比べて10ポイントほど、人材の不足感がうかがえた。

全体の7割が「人材不足を感じている」(出典:マイナビ)

 中途採用を行った理由を聞いたところ「経営状態の好転・既存事業の拡大」「組織の存続と強化(活性化)」(いずれも39.1%)が高く、次いで「退職者の増加」(32.7%)、「将来の幹部候補・コア人材の確保」(23.3%)と続いた。中途入社社員の採用数は「前年より増えた」が43.4%で、「前年より減った」の13.9%を上回った。

第二新卒の採用について

 第二新卒(社会人経験1〜3年目の若手社員)の採用について、企業はどのように考えているのだろうか。今後1年間の採用見通しについて聞いたところ「積極的(本年よりも+本年と変わらず)」と答えたのは43.4%。一方「今後1年間に第二新卒の採用はしない」は30.6%だった。

 第二新卒の採用で重視したことを聞いたところ「入社意欲の高さ」(40.8%)がトップ。以下「一緒に働ける人材か」(32.7%)、「第二新卒の採用は行っていない」(29.5%)、「社内と合いそうな人柄か」(26.8%)、「志望動機」(22.5%)と続いた。

第二新卒の採用見通し(出典:マイナビ)

 インターネットまたはファックスによる調査で、中途使用を行ったことがある企業373社が回答した。調査期間は8月20日から9月30日まで。

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