2012年11月5日〜9日、ミクシィはこのコンセプトの名を冠したイベントを行った。「ユーザーファーストウィーク」と称し、mixiユーザーと運営スタッフの交流会を行ったのだ。
ユーザーファーストウィークが行われたのは11月5日、7日、9日の3回で、場所は東京・渋谷にあるミクシィ本社。各日とも前半が笠原健治社長や各サービス担当者からのプレゼンテーション、後半は参加者全員の懇親会、という構成になっていた。
10月上旬にmixi内で募集を行ったところ、1200人以上の応募があったが、その中から1日あたり40人、3日間で合計約120人を招待したという。冒頭の笠原社長のプレゼンテーションは3回とも同内容だが、各サービスについてのプレゼンテーション内容は日によって異なり、それぞれ以下のようになっていた。
ボイス(つぶやき)、日記、フォト、メッセージ、パーク、チェックイン、mixiのUI(PC・Windows 8・Touch)、ゲーム
コミュニティ、ページ、バースデー、ニュース、モール、スマートフォン公式クライアントアプリ(iPhone・Android)
訪問者(足あと)
3日とも、会の冒頭は笠原社長のプレゼンテーションから始まった。内容は、なぜこういった会を催すことにしたのか、mixiの歴史の振り返り、現在のmixiがどんな状況にあるのか、そして新しいコンセプトの「ユーザーファースト」についてだ。
「ここ数年、より便利で心地よいサービスを目指して改善をしてきたのですが、一方でお叱りの声をいただくことも増えました。ユーザーの皆様から見て、新しい機能やサービスが、使いづらかったり、むしろ要らなかったりといったことがあったのではないかと思います。我々の思いと、皆様の思いの間にギャップが生まれてしまった。(略)改めてミクシィでは、『ユーザーファースト』を一番大事なものとして、旗頭として、掲げていくことにしました。ユーザーの皆さんからのニーズ、不満といった声を吸収しながら、より良いサービスを作っていきたい。(この後の懇親会では)ぜひ、忌憚のない意見をぶつけていただければと思っています」
「mixiは2004年2月22日にスタートしました。当時、米国にFriendstarというSNSの走りみたいなサービスがありまして、今後はこういうのがコミュニケーションのインフラになるんじゃないか、と思ってmixiを作りました。もちろんそのまま真似たのではなく、独自の新しい機能を追加しています」(笠原氏)
2004年当時からあったmixiの独自機能とは、例えば日記や足あと、コミュニティといった、mixiの原点ともいえる機能である。「2008年までは日記とコミュニティが中心で、2009年はmixiアプリ、ボイス(つぶやき)、2010年はmixiチェックなどの機能が追加されていく。mixiユーザーの招待がなければ会員になれなかったのが、自分で会員登録できるようになったのもこの頃だ。
2012年11月現在、mixiの会員数は約2800万人。そのうち、月に1回以上ログインするアクティブユーザーの数は約1400万人だという。スマートフォンからのアクセスが急増しており、PCやフィーチャーフォンからのアクセスをついに抜いた、という話もあった。
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