グローバル化の波は大学にも――「国際学生寮」が増えているこれからのことがよく分かるコラム(1/4 ページ)

» 2013年03月13日 00時00分 公開
[小林浩,Business Media 誠]

プロフィール:

小林浩(こばやし・ひろし)

リクルート進学総研

1988年(株)リクルート入社。早稲田大学法学部卒。グループ統括担当や、『ケイコとマナブ』商品企画マネジャー、大学ソリューション営業、 社団法人経済同友会出向(教育問題担当)、会長秘書、大学ソリューション推進室長などを経て、2007年4月より現職。文部科学省中央教育審議会 高大接続特別部会臨時委員。


 皆さんは「寮」にどのようなイメージをもっていますか? ご年配の方は、全国各地から地方出身者が集まる、いわゆる“バンカラ風”な寮かもしれません。また30代の方は、プライベートを重視したワンルームマンション型の寮でしょうか。

 昨今、注目されているのは、人材育成の場としての国際学生寮です。こうした寮の特徴は、外国人留学生とルームシェアをしたり、居室以外の共同スペースを留学生と一緒に利用するような仕組みが挙げられます。

 国際学生寮が注目されるのは、急速なグローバル化が背景にあります。グローバル化により、企業が求める人材も大きく変化してきました。単にコミュニケーションツールとして必要とされる「外国語(英語)ができる人材」だけではなく、近年尖閣問題や中東情勢などでクローズアップされている「異文化を理解した人材」が求められています。

 そうした人材育成に向け、政府も大学も海外の大学と提携を強化し、「ショートビジット」と呼ばれる短期間から留学できるような制度を整えつつあります。

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