こう言うと「元々英語力があったのでは?」と思われるのですが、全くそんなことはありません。何しろ大学時代以来、20年近く英語の勉強などしたことはありませんでしたし、大学での英語の単位は見事に「可」でしたし、海外に住んだことなどもちろんありません。TOEICの音声を最初に聴いた時は、お経でも聴いているような感じで、全く聴き取れませんでした。
じゃあ、「勉強する環境に恵まれていたのでは?」と思われるかもしれませんが、これも違います。僕の職業はごく普通の会社員で、残業もどちらかといえば多いほうで、休日出勤もあったりします。会社でも英語を使う業務はほとんどありませんし、あっても逃げ続けていました。だって、面倒なんだもん……。
家に帰れば、小さな子供が2人いるのでうるさくて勉強できません。そして、子供が寝れば今度は妻の話し相手です。休日は遊びと家族サービスで、平日以上に時間などありません。何しろ、英語を勉強する必要性がないので、家族の理解も協力も全然得られなくても無理はありませんでした。
それなら「頭がいいに決まってる」と思われるかもしれません。そうだったらいいなと僕も思いますが、残念ながら客観的に見てそれもないと思います。
何しろ当時すでに42歳。同世代以上の人は分かると思いますが、人の名前が全然出てこなくなる症状がひどいです。「えーと、アレ、アイツ。名前なんだっけ? あの眼鏡かけた……」と話し出す、老化の定番です。脳が退化し始めており、記憶力はかなり弱っていました。これは酒の飲みすぎのせいかもしれませんけど。
学歴も誇るほどではなく、2流私大の文系学部卒。どう考えても頭もよくないです。
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