ブロックの作りはシンプルだ。裏面は導電素材でできており、iPadとの接触面のパターンでどのブロックかを認識する。現在のバージョンでは少し大きめだが、iPad miniやiPhoneでも使える小さいサイズも検討しているという。同時認識できるのが2個までというのは、iPadの同時タッチ認識が11点までであることに起因するようだ。
タッチ&トライイベントではTangiblockの動作を試すことができた。筆者が実際に触ってみたところ、誤認識をすることなくiPad上に反応が返ってくるのが印象的だった。ひらがなを覚えたての幼児であれば、親が最初に1回だけ手本を見せれば、自然と使い方を理解するのではないだろうか。
幼児にとってブロックのサイズはちょうどいい。むしろiPadのサイズが小さすぎるかもしれない。Androidタブレットであればサイズの大きいデバイスもリリースされているのだが、同時にタッチ認識する数がデバイスによって異なることなどから動作対象をiOSのみとしているとのことだ。
ベネッセの渡邊慶氏は、「Tangiblockはまだ生まれたてのインタフェースで、教育にもエンターテインメントにもさまざまな可能性を秘めている」という。そこで同社では、Tangiblockのリリース前に開発者を対象とした「Tangiblock Developer's Program(参照リンク)」を実施し、アプリコンテストを開催する。
現時点ではひらがな50文字でブロックが作られているが、これをアルファベットや色、記号などにすることも可能だ。コンテストではひらがなの枠をとびだし、さまざまな応用例が出てくるのではないかと筆者は期待している。
8月31日にはApple JapanセミナールームでTangiblockの説明会が開催予定だ。iPadで幼児向け教材作成を考えている開発者は、実際にその手でブロックの重みを「体験」するのはいかがだろうか。
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