宋文州氏は何度も言う。日本人のココがヘンだ仕事をしたら“やっぱりヘンな日本人”がいた(後編)(3/5 ページ)

» 2013年09月18日 08時08分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

宋:いえ、私の話を最後まで聞いてください。20年経てば、人間の外見は変化していきます。これは仕方がないこと。でも人間としてはどんどん成長していく。コミュニティでリーダーシップを発揮したり、友だちがたくさんできたり、精神力が強くなったり。40歳の女性の価値というのは、20歳の女性よりもはるかに魅力があるのではないでしょうか。

土肥:なるほど。ま、男性でも同じですよね。

宋:いまお話したような歳のとり方であればいいのですが、20年経っても新しい価値を見い出せない人もいる。リーダーシップを発揮できなかったり、友だちがいなかったり、精神力が弱かったり。それでも自分の給料を上げてほしい、と訴えるのは間違い。それはあたかも、40歳の女性が20年前の容姿を求めているようなもの。

 グローバル化が進む中で、一部の人の給料はかなり下がるかもしれません。でも多くの日本人はそうならないと思っています。

土肥:ほー。それはなぜでしょうか?

宋:だって、日本人は勤勉じゃないですか。これまでも何度かピンチがありましたが、それを乗り越えてきました。もっと自分に自信を持ってもいいと思う。

 グローバル化が怖い、給料が下がるかもしれない――。そんな不安を感じている人は、人間的に弱いというのではなく、単なる怖がり屋さん。バンジージャンプをするときに怖くて飛べないようなもので、とりあえず挑戦しなくちゃ。まずは飛んでみて、そこから何かを学べばいいんですよ。

不安ばかり感じるのではなく、とりあえず飛んでみよう。そしてそこから学べばいい(写真はイメージです)

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