月末になると携帯電話会社から届く請求書。料金明細を見て「あれ、こんなに通話で使っている?」と思ったことはないだろうか。最近、LTE対応のスマートフォンに機種変更し、料金プランを変えた……という場合、おそらく心当たりがある人が多いと思う。実はこれ、3GとLTEとで料金プランが大きく異なるためなのだ。
NTTドコモとauの3G用料金プランは、月々どれくらい利用するかによって基本使用料のプランをユーザーが選び(タイプS、M、Lなど)、基本使用料が高いプランほど30秒あたりの通話量が安くなり、無料通話/通信分が増える形になっていた。これに対し、LTE用の料金プランでは料金プランをユーザーが選ぶ形をやめ、基本使用料を一本化、通話料金も30秒21円に固定化。基本使用料に無料通話分が含まれる、というサービスもなくなった。
ソフトバンクモバイルは、3GでもLTEでも基本使用料が固定で通話料金が30秒21円、無料通話分は含まれないという料金プランが主力(ホワイトプラン)。月980円を追加で支払うと通話料金が半分に下げられるというオプションを用意している(Wホワイト)。
こういった事情により、通話が多いケータイユーザーは、LTE対応のスマートフォンに機種変したタイミングで予想外に通話料金が高くなる……という事態が起こる(特にNTTドコモユーザーとauユーザー)。
スマートフォンを契約する場合はパケット定額プランにも入ることが多いので、「スマートフォンで通話料金を節約しよう」という記事では必ずIP電話サービスを利用する、という選択肢が出てくる。ただIP電話では、050で始まる電話番号を別に発行してもらうことになる。しかし、080や090から始まる以外の番号を周りに知らせるのも面倒だ。
本記事では、以下、電話番号を変えずに、できるだけ手間なく、スマートフォンの通話料金を減らす方法を考えてみたい。
よく電話をかける相手が、自分が使っているのと同じ通信キャリアであれば通話料金を抑えることができる。auの場合は1時〜21時、ソフトバンクの場合は1時〜21時、追加料金なしで通話が無料になる。ただしそれ以外の時間は30秒ごとに21円かかる。長電話するときは無料通話の時間内に済ませるのがおすすめ。
なお、追加料金を払って24時間無料にする割引プランもある。NTTドコモ「Xiカケ・ホーダイ」(700円/月)とau「au通話定額24」(500円/月)、ソフトバンク「24時間通話定額オプション」(500円/月)は、追加で料金を支払うと、同じ会社同士の端末の通話料が24時間無料になるオプションだ。
電話をかける相手は決まっているが、キャリアが違う……という人には、追加料金を支払うと特定の電話番号との通話料が無料や割引になるサービスがオススメ。NTTドコモ「ゆうゆうコール割引」(189円/月、通話料が最大30%割引)、au「指定割」(315円/月、通話料が半額)といった割引サービスがある。
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