事務職は何をモチベーションにして仕事をしたらいいのでしょうかプロフェッショナルサラリーマン――実践Q&A編(3/3 ページ)

» 2013年12月30日 10時00分 公開
[俣野成敏,Business Media 誠]
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 それから念のために申し添えておきますが、「管理職の方々に進言することがある」という文面から察するに、あなたは他部門の管理職の人たちに、じかに進言をしているように見受けられます。これは会社がよくなるための提案をしているわけですから、決して間違ったことをしているわけではありません。

 でもこういうときは、もう少し戦略を練ったほうがいい。今のままでは進言の内容が的を射ていればいるほど、嫌悪感を示されると思います。

 あなたの役職は分かりませんが、もしヒラ社員や係長くらいだとして、他部署の課長や部長に直接意見を言っているのだとすれば、そのやり方はまずい。他部門とのネゴシエーションは同じ立場の人がやるからネゴシエーションになるわけであって、そうでないなら「引っ込んでろ」と言われても仕方がないでしょう。

 言いたいことがあるときは、直属の上司を動かして、部長なら部長、課長なら課長同士の会議で言ってもらうように仕向けることです。

 正しいことを言っているのに、言い方がまずいせいで一蹴されるのではもったいない。上司の力をうまく使うのも部下の実力です。

 せっかくいろいろと勉強を始められたのですから、仕事内容はもちろん、達成方法にも工夫を施しましょう。

 会社全体のためという方向が間違っていなければ、いかに達成するかの方法論ですから、やる気を失うことなく前に進めてください。

・間接部門の価値はノウハウの価値で計れる

(つづく)

著者プロフィール:

俣野成敏さん

 1993年、シチズン時計株式会社に入社。安息の日々もつかの間、社の赤字転落によって30歳でリストラ候補になり、転職、起業の余地がないダメ社員に未来はないと一念発起。役職経験・小売経験・有力人脈を一切欠いたまま、メーカー直販在庫処分店を社内起業。老舗メーカーの古い価値観を逆風に受けながら、30代の内に年商14億企業に育てあげる。その功績が認められ、33歳でグループ130社の現役最年少の役員に昇進し、さらに40歳で本社償還、史上最年少の上級顧問に就任する。この体験を元に執筆した著書『プロフェッショナルサラリーマン』(プレジデント社)はシリーズ累計11万部のベストセラーに。amazon.co.jp の2012年間ランキングや啓文堂ビジネス書大賞等に入賞。2012 年、独立。複数の事業経営の傍ら、私塾プロ研を創設しプロフェッショナルサラリーマンの育成に力を注いでいる。


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