年収1000万円超のビジネスパーソンに聞く、就活生にオススメしない業界

» 2014年02月04日 11時31分 公開
[Business Media 誠]

 現在就職活動中の大学生に薦めたい就職先は? 平均年収1000万円超のビジネスパーソンに聞いたところ「トヨタ自動車」(昨年2位)と答えた人が最も多く、次いで「三菱商事」(同1位)、「グーグル」(同4位)、「楽天」(同7位)、「ソフトバンク」(同3位)であることが、ビズリーチの調査で分かった。

 この結果について、ビズリーチは「1位のトヨタ自動車はリーマンショック後の業績低迷から、V字回復を遂げたことにより、トヨタの“改善”の力を技術の現場だけでなく、経営においても見せた。日本のコア技術でグローバルに強さを見せている企業と、グローバルにビジネスを行う商社が中心に選ばれた」としている。

現在就職活動中の大学生に薦めたい就職先(出典:ビズリーチ)

 「トヨタ自動車」と答えた人に、その理由を聞いたところ「大きな資本があるため、技術的に大規模な仕事ができ、グローバルな視点での人間的な成長が期待できる」(40代、メーカー)といった声があった。「三菱商事」については「国際感覚の中でビジネスの進め方を学ぶことができ、スケールを感じられる」(30代、マスコミ広告)、「グーグル」については「ソフトの会社が業界の趨勢(すうせい)を左右し、もはやハードの時代ではないと感じる」(40代、メーカー)といった意見があった。

オススメしない業界

 就活中の大学生に、どの業界の入社を薦めますか? この質問に対し、「商社」(36%)がトップ。次いで「医薬品」(35%)、「ITサービス・ソフトウエア」(34%)、「自動車・自動車部品」(28%)、「コンサルティング」(23%)と続いた。

 一方、お薦めしない業界を聞いたところ「銀行」(28%)がトップ。以下「生保・損保」(27%)、「証券」(26%)、「信販・クレジットカード・リース」(24%)、「百貨店・スーパー・コンビニ」(21%)という結果に。ビジネスパーソンが入社を薦めない業界のトップは「銀行」となったが、銀行は一般的に高所得かつ安定しているので、就活生の間では人気が高い。「(高所得の)ビジネスパーソンは海外勤務となっても、日系企業の現地法人対応になりがちな銀行よりも、現地市場開拓などによってよりグローバルな市場での活躍ができる、商社やメーカーなどを薦めていることが分かった」(ビズリーチ)

就活生にお薦めしない業界(出典:ビズリーチ)

 インターネットによる調査で、平均年収1060万円のビジネスパーソン1639人が回答した。調査期間は2013年12月9日から15日まで。

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