電車に乗っていて、「この人はゲームをしているなあ」と思う瞬間はないだろうか。スマートフォンに向かって、指を素早く動かす人たち。隣の席からチラリと画面を覗くと、やはりゲーム。スマホアプリの「パズル&ドラゴンズ」が大ヒットしたのは記憶に新しいところだが、ちょっと気になることがある。それはゲームに登場してくるキャラクターや背景などのグラフィックは、どのように作られているかということ。
「ゲーム会社に所属しているクリエイターが、グラフィックを制作しているケースもあります。ただ、新しいタイトルを作るときには、また新しいクリエイターが必要になってきます。でないと、同じようなデザインばかりになってしまいますからね。なので、最近のゲーム会社はコスト面も考慮して、外注するところが増えてきました」
と語るのは、ゲームのグラフィック制作を手がけるキラリトの松尾澄子社長。同社がこれまで担当したゲームタイトルは100以上。現在月間で2000枚以上のグラフィックを制作しているそうだが、クリエイターは何人くらいいるのだろうか。
「契約しているクリエイターは国内・国外合わせて、2万5000人くらい。今後は3万人くらいに増やしたいですね。どのように発掘している? それは企業秘密ですね(笑)。ただ、ひとつ例を挙げると、専門学校とタイアップして、クリエイターの育成にもチカラを入れています」
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