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» 2014年04月18日 08時00分 公開

就活時は“ギラギラ”した印象……で、実態は?上阪徹が探る、リクルートのリアル(4/4 ページ)

[上阪徹,Business Media 誠]
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まさかリクルートがここまでやっているとは

 営業研修後の配属はインターネットマーケティング局。当時は、リクルートのメディアが次々にWeb化していた時代。Webサービスの立ち上げやリニューアル、日々の改善をサポートする。

 「最初に上司に叩き込まれたのは、すべてのWebページのレイアウトには意味づけが必要だということでした。検索動線、バナー、大きさ……。それがどうしてその場所にあるのか、ログデータなりで導き出して設計しないといけない。例えば、トップページ画面のレイアウトも、意味づけがなされていないと決裁が通らなかったんです」

 ページ画面には、いろいろなリンクがある。そのすべてについて、モニターによるテストが行われた。どこが最も押されるのか。同じリンクでも、テキストのリンクか、画像のボタン風リンクか、どんな色にするのか、どんなラベリングか、すべてA/Bテストをして、どれが一番押されるのか、データ化する。また、アイトラッキングのシステムを使い、視線がモニター上でどこに向かったか分かる特殊メガネをかけてもらう調査で、データも取った。すべて科学的な裏付けに基づいて、Webページは作られていたのだ。

 「デザインなんだから、格好よければいいんじゃないか、くらいに当初は思っていました。正直、グローバルなWeb企業だったら、もしかしたらそのくらいやっているかもしれないとは思いましたが、まさかリクルートがここまでやっているんだと知って驚きましたね。意外に科学的なこと、最先端なことをやっているんだな、と」

 4年間、この仕事に携わった後、松尾氏は異動する。Webサービスの多様な大きな知見は得られたが、いずれ独立して何かサービスを立ち上げたいという気持ちは変わらなかった。そこで考えたのが、異動を願い出ることだった。しかも、会社に堂々と、である。その仕組みが、リクルートにはあった。

つづく

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