知っていましたか? 今のコンビニコピー機がスゴいことをご一緒に“おでん”いかがですか(2/3 ページ)

» 2014年05月13日 08時48分 公開
[川乃もりや,Business Media 誠]

高機能が搭載されているコンビニコピー機

 このほかにも「チケット発券」「自賠責保険申し込み」「totoくじ」「住民票写し・印鑑証明等の行政サービス(地区によって条件あり)」「電子マネー購入(現在ではカード式に変化しているが、サービス自体は残っている)」「楽譜プリント」「地図プリント」などがある。最近になって、誕生日の新聞をプリントするサービスまで出てきた。

 現在のマルチコピー機では紙にプリントすることができるが、このサービスを必要とする人は少ない。例えば、地図を例に挙げよう。今は、スマートフォンの地図アプリを使えば、手軽に地図を見ることができる。お店にも昔ながらの道路地図を販売しているが、ほとんど売れないのが実情だ。

 こうした環境なのに、マルチコピー機に導入されている地図は、一体誰が使うのだろうか。店舗のオーナーを務める筆者は、いまだかつてこのサービスを利用しているお客さんを見たことがない。

 これは想像の域を出ないのだが、このサービスを利用するのは、営業などの仕事をしている人で、ゼンリンの地図(一軒一軒住民名が載っている)を必要とする人がターゲットなのだろう。しかも、価格が高いゼンリンの地図を購入するほどではないライトユーザーだ。そう考えると、ものすごいニッチ市場だと言える。

 コンビニにあるマルチコピー機は、各々のサービスはニッチだが、確実に利用者がいる。そんなサービスをかき集めることで存続しているのだ。

(写真はイメージです)

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