インタビュー
» 2014年10月01日 08時00分 公開

世界で売れてる、日本発のヒット商品:“イケてない企業”が陥りがちな、2つのワナ (4/5)

[土肥義則,Business Media 誠]

三波春夫さんの真意

三波春夫スーパーベストアルバム』(テイチクエンタテインメント)

永井: 演歌歌手・三波春夫さんの「お客さまは神様です」というフレーズを聞いたことがありますよね。日本企業の多くは、三波さんの真意とは違う意味にとらえているんですよ。

土肥: どういうことでしょうか?

永井: こんなことを言う上司も多いのではないでしょうか。「いいか? お客さまは神様だ。お客さまには絶対に『NO』と言うな。すべて言われたとおりにすればいいんだ」と。「お客さまは神様です」という言葉をそのまま受け止めると、こうなってしまいます。でも、違うんですよ。三波さんが言いたかったことは「お客さまは『神様』なので、その神様に最高の歌を届けなければいけません」という考え方なんです 。

 三波さんの「お客さまは神様です」という言葉の意味を履き違えて受け止めているので、多くの日本企業は誤った方向に進んでいるのではないでしょうか。

 あるテレビ番組で放映していたのですが、日本のとある家電メーカーの研究所は、炊飯器に新機能追加を検討していました。どういった機能なのかというと、人がその炊飯器の前に立つと、フタがパカッと開くんですよ。この機能があれば確かに便利かもしれませんが、お客さんが「どうしても欲しい」と思う機能でしょうか? 違いますよね。なぜこうした機能を考えてしまうかというと、背景に「水道哲学」と「お客さまは神様です」の発想があるからではないでしょうか。

土肥: 「お客さまは神様です」と言ったことをそのまま受け止めず、「お客さまに最高のモノを届ける」という発想で商品を開発した企業もありますよね。

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