外国人観光客が増加傾向にあるが、日本の観光資源のひとつである「旅館」について、外国人はどのように感じているのだろうか。旅館に宿泊した外国人観光客に、なぜ旅館を選んだのかを聞いたところ、アジアから来た人は「温泉に入りたかったため」(61.2%)、欧米豪から来た人は「施設(和室や日本式建築など)に興味があったため」(72.5%)がそれぞれ最も多いことが、国土交通省の調査で分かった。
宿泊先を旅館にした理由について、アジアから来た人は「施設(和室や日本式建築など)に興味があったため」(37.2%)、「日本文化全般を体験したかったため」(33.3%)を挙げる声が目立った。一方、欧米豪から来た人は「日本料理が食べたかったため」(40.1%)、「温泉に入りたかったため」(36.6%)が上位に並んだ。
また宿泊回数別にみると、旅館に宿泊するのが初めての外国人観光客は「施設に興味があったため」(63.8%)、宿泊が5回目以上になると「温泉に入りたかったため」(78.2%)がそれぞれも最も多かった。
「日本に来ると言葉が通じない……」という外国人観光客も多いが、実際のところどのくらいの人が不自由に感じているのだろうか。旅館に宿泊している外国人観光客に聞いたところ、全体の33.7%が「滞在中に言葉が通じなかった」と回答。しかし、「不自由を感じた」と答えたのは22.8%。この結果を受け、国土交通省は「必ずしも言葉の問題が不自由につながっているわけではない」としている。
旅館に宿泊した外国人観光客549人が回答した。調査期間は2月1日から28日まで。
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